観光業がピンチ!?訪日客減少でどうなる大阪経済

西日本エリアの“観光バブル”が遂に崩壊?様々な政治的な要因が絡み合い、現在大きく需要を下げている大阪の観光業ですが、この局面をどう乗り切るべきなのでしょうか。解決の糸口・訪日客減少に至った経緯等について解説致します。

難局を迎えた西日本の観光業

新千歳空港前の道路

大阪・福岡・兵庫等の「西日本エリアの観光業」が、今大きなピンチを迎えています。
理由は韓国及び香港から観光に訪れる人が激減しているためです。
減少に至った経緯をはじめ、今後の観光業の展望等に触れつつ“この難局をどう乗り切るべきなのか?”を解説させていただきたいと思います。

韓国からの観光客が減った理由

日本と韓国の国旗

ご存知の方も多いと思いますが、韓国からの顧客が減ったのは2019年5月からです。
2019年5月に外務省は韓国の「ホワイト国除外」を閣議決定しました。
ホワイト国とは、簡単に言うと“輸出した物をしっかりと管理している”と認定した国のことで、輸出時の審査がほぼ無くなるというメリットがあります。
そのため決して「輸入が出来なくなる」というわけではないのですが、輸入量は従来よりも遥かに減ってしまうと見られており、韓国政府はこれに猛反発したのです。

“慰安婦問題”“徴用工問題”“竹島問題”といった多くの問題を抱える両国ですが、これらの問題を抱えつつも一定数の観光客は維持している状況でした。
しかしながら、今回の件により韓国から訪れる観光客は前年同月比(2018年5月)で19%以上減少していることが分かっています。(出入国在留管理庁「出入国管理統計」より)

今までに無い程に観光客が減ってしまった理由としては、以下の理由が考えられます。

日韓関係の悪化

今回の措置が韓国経済に大きな打撃を与えるのは間違いありません。
今まで両国が抱えてきた問題ももちろん非常に大きなものでしたが、今回は「欲しいものが自由に輸入出来なくなる」わけですから、若者からお年寄りまでより多くの人に影響を与える可能性があります。
そのため反発が韓国全土に広まったと見られており、一部の過激化した運動により日本に行きたくても行けない(今日本に行くのは危険)と考える方が多くいるのです。

日本の魅力が減ってしまった

韓国は、現在中国及びベトナムとの関係が良好です。
そのため、観光地として当該2国が大変人気となっており、相対的に訪日旅行が減少しているという側面も見られます。
さらに、両国への観光は日本と比べるとコストを低く抑えられるため、気軽に行ける海外旅行として幅広い層から人気を得ています。
したがって、日韓関係の修復はもちろんですが観光地としての魅力を取り戻す努力も、訪日客を回復させるには必要不可欠です。

内政が不安定な香港

デモが続く香港

香港からの訪日客も、前年同月比で5%程の減少が見られています。
理由として、香港政府が進める「逃亡犯条例改正」に反発した市民と政府の対立が泥沼化していることが考えられます。
逃亡犯条例とは、簡単にいうと「協定を結んでいる20か国で罪を犯した者が香港に逃亡した場合、当該条例に基づいて同人の引渡しを行う」というルールのことです。

そのため列挙された20か国以外からの引渡しには応じる義務は無かったのですが、香港政府は“要請に基づく場合は引渡しに応じる”という内容の改正案を立法会に提出しました。
この改正により従来は含まれていなかった「中国」「台湾」「マカオ」等への引渡しが可能になるため、香港の人々はこれに猛反対し、国全体を巻き込んだデモへと発展してしまったのです。
当初は長くは続かないと見られていた対立ですが、政府・反政府の両者は2019年9月現在も対立を続けており、収まる気配がありません。
こうした国内情勢の悪化が、日本への観光客の減少にも繋がっています。

観光客数の回復はいつ頃?

観光業はさぞかし大きな打撃を受けてしまっているのでは…
と思いきや、全体的にみると意外にも大きな影響は出ていないようです。
(もちろん、韓国・香港からのお客様が主力であった企業は大きな打撃を受けていますが…)

2019年の国別観光客

2019年7月に発表された日本政府観光局の「訪日外客統計の集計・発表」によると、韓国を中心とした東アジアからの訪日客は減っているものの、アメリカやヨーロッパからの観光客が増加している傾向にあるためです。

ラグビーワールドカップの開催や日本ブームの影響によるものと見られており、観光業全体で見ると5.6%の増加となっています。
しかしながら、やはり隣国である韓国からの訪日は観光業にとって大きな収入源であることは間違いありませんので、早期の関係改善が望まれます。
難局を迎える「観光業」ではありますが、ファクタリング等で上手くつなぎ資金を確保し、このピンチを乗り切りましょう。