建設業が今熱い!?大阪万博によって引き起こる“特需”と“景気”

開催年の経済効果はもちろん、インフラ整備や万博会場付近で誘致を進めるカジノ等、建設業にとって非常に大きな追い風が吹いています。大阪万博が西日本エリアの企業に与える影響についてまとめました。

大阪万博開催が西日本に与える影響

大阪万博の公式サイト

2025年に開催される国際博覧会(万博)の開催地が大阪に決まりました。
55年ぶりの開催で経済効果は何と2兆円以上になると言われています。
今後は、万博に向けて観光業・サービス業・建設業など、幅広い業界が西日本を中心に盛り上がっていく見込みです。

そもそも「万博」とは?

複数の国が参加する博覧会のことで、最新技術を用いた物品や資料・芸術品などを集め一般公開する催しです。
展示するもののジャンルに制限はなく、パリのシンボルになっているエッフェル塔も万博で造られたという歴史があります。
1970年に大阪で開催された万博ではアジア初開催という事で多くの注目を集め、6,421万人もの来場客が訪れました。
しかしながら、如何に万博といえども、目玉になる展示物がなければ遠方からの来場客は集められません。
展示されるものは全くの白紙ですし、どのくらいの来場者数となるかはまだまだ未知数であり、今後試算が大きく変動する可能性は十分に考えられます。

万博は不定期開催

万博はオリンピックのように4年に1回など開催する間隔が決まっているものではなく、最近では1年もしくは2年の周期で不定期に開催されています。
なお、大阪万博の前後には以下の開催が決定しています。

2019年…北京(中国)
2020年…ドバイ(ドバイ首長国)
2022年…アルメレ(オランダ)
2023年…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
2025年…大阪(日本)

1970年の大阪万博の時代は開催間隔が4~5年間隔だったこともあり世界的に見ても特別なものでしたが、現在はほぼ毎年世界のどこかで開催されている事から昔ほどの関心は得られていない場合が多く、当時の「月の石」のような1つで大きな集客効果を得られる展示物は少なくなりつつあるようです

万博の経済効果

大阪万博開催決定を受け、幅広いメディアや研究機関が経済効果の試算をおこなっています。まずは、りそな総合研究所の試算結果をご紹介したいと思います。

来場者数 2,800万人
建設費等 2,000億円
運営費等 2,000億円
来場者による消費額 9,000億円
全国の経済効果 2.2兆円

※来場者数の内訳…国内2,500万人・海外300万人

運営による経済効果は2025年の開催年、建設の効果は複数年に分散される見込みですが、建設業に関しましては決定直後から経済効果が表れていく見込みです。

万博で盛り上がる業種

関西を中心に日本全国に経済効果を及ぼすと見られている万博ですが、以下の5業種については特に大きな影響を及ぼすと考えられています。

建設業 開発費2,000億円前後が投じられるため、大きな需要が見込まれます。
観光業 万博の後に関西周辺を旅行する観光客が増加する事が予想されます。海外からの旅行客は長期滞在である事が多いため、京都、USJ、広島、東京など幅広い地域の観光を同時に楽しむ方が増えそうです。
運送業 開催期間中は大阪に物が集中するため、運送業に大きな影響を与える事が予想されます。
飲食業 開催期間中は観光客の増加により特需を待できます。
人材派遣 万博スタッフ、特需で派遣を使う建設業など新たな雇用が多数生まれる見込みです。

GDPにも大きな影響

試算ではありますが、地域別の総生産(域内総生産)にも大きな影響を及ぼすと考えられています。
年間で1~2%前後の増減するのが一般的な域内GDPですが、何とこの万博の期間だけで関西全体の域内GDPが0.5%上昇するという試算が出ており、その後長期に亘ってあらゆる業種が好景気となる可能性を秘めています。
また、大阪万博を開催する人工島の夢島の付近には大阪府と市がカジノを含めた統合型リゾートの誘致に取り組んでおり、今後も観光地として周辺国から多くの観光客が訪れる事が予想され、万博が終わった後も西日本エリアが盛り上がる事は間違いなさそうです。

最も大きな影響を受けるのは「建設業」

大阪万博で建設業への影響が広がる

会場の建設・施行を始め、周辺地域の開発、2,800万人の来場客に耐えうる交通インフラ整備と、建設業の需要が大きく上がる事は間違いありません。
中断していた鉄道計画が一気に進む可能性もあり、大阪万博の決定によって西日本全体が「万博があるから」と積極的な開発を進めていく事も十分に考えられます。

課題も多い建設業

国や地方公共団体が発注する工事は、まとまった仕事を得られる一方で、支払いサイトが長期に及んでしまう特徴があります。
せっかく大きな仕事を得られても運転資金を確保出来なければ意味がありませんので、ファクタリング等を有効活用し、しっかりとこの特需に乗れるように準備をしておきましょう。
また、インフラ整備に関しては最も早く影響が出る事が予想されるため、いち早く建設業ファクタリングでキャッシュフローを改善し、万博の特需に備えるのも重要です。