名古屋はロボット産業が盛ん!創業時でも使える資金調達とは

国内外から多くの人が訪れる名古屋。西日本トップクラスの観光スポットということもあり、卸売業・小売業などが特に盛んなエリアです。当ページでは産業や資金調達に関する情報をまとめましたので、是非ご参考ください。

「名古屋」で盛んな6つの産業とは

青空と名古屋城

西日本屈指の都市である「愛知県名古屋市」は、自動車や輸送用機械、ロボット製造業が特に盛んなエリアです。
また、名古屋城や徳川美術館、MIRAI TOWER、熱田神宮など名所も多く、国内外からたくさんの人が訪れる、トップクラスの人気を誇る観光スポットでもあります。
当ページでは名古屋の盛んな産業やその規模、どのような企業があるのか、資金調達方法等に着目し、ご紹介してまいります。

そもそも名古屋は西日本?

ピンで示された名古屋の位置

名古屋は本州のちょうど真ん中付近に位置しているため「西日本なのか、それとも東日本なのか」という議論があります。
実は、西日本・東日本は法律などで明確に分類されている訳ではなく、あくまでも「概念」にすぎません。
例えば「気象庁が定義する西日本」では、三重・岐阜・福井を境界線にしているため、名古屋は東日本エリアに分類されます。

また、NTTグループも「NTT西日本(西日本電信電話株式会社)」と「NTT東日本(東日本電信電話株式会社)」で分かれておりますが、こちらは富山・長野・山梨・神奈川で境界線が引かれており、石川・岐阜・静岡からはNTT西日本が管轄しています。

さらに、エリアによっても「どちらに分類するのか」の意見は大きく異なり、例えば名古屋が地元の方は「西日本だと考える方7割、東日本だと考える方3割」であるのに対し、福岡や大阪ではこの数字が逆転するようです。
当サイトでは「西日本」として掲載をさせていただいておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

名目GDPは14兆円弱

名古屋市は、人口2,322,598人(令和5年3月1日時点・名古屋市発表の推計人口)、名目GDP(令和元年度・令和4年3月25日発表)が13兆9,626億円の政令指定都市です。
政令指定都市別の名目GDPでは大阪市・横浜市に次ぐ第3位、人口でも横浜市(377万人)・大阪市(275万人)に次ぐ都市となっています。
主にどのような産業で生産数をあげているのか、次項目ではさらに詳しく見てまいります。

トップは卸売・小売業

名古屋のGDPトップは卸売・小売業

西日本エリア屈指の観光地である名古屋。
名目GDPトップは「卸売・小売業」の3兆504億円で、市内総生産額の20%を超える割合を占めており、他にも「製造業」「運輸・郵便業」「情報通信業」「不動産業」「専門・科学技術、業務支援サービス業」などがそれぞれ1兆円を超えています。
製造業は特に力を入れており、愛知県全体でみると製造品出荷額は全国1位の規模です。
近年ではロボット・AI・IoT産業の発展に寄与しており、ロボット製造業の事業所数は全国402に対して愛知県のみで59(うち名古屋市は9)を数えます。(平成29年経済産業省発表「工業統計調査」より)

ロボカップ名古屋世界大会

ロボカップ名古屋世界大会のロゴ

ロボカップとは、自律移動ロボットの国際的な競技大会です。
ロボットによるスポーツ(サッカー)や、障害物を乗り越えての走行(レスキュー)などで技術を競い、ロボット工学やAIの融合及び発展を目指します。
2023年には11歳以上19歳以下の子供たちが参加できる「ロボカップ・ジュニア」が開催されるなど、ロボット・AI産業においては日本で最も力を入れているエリアと言っても過言ではありません。

スタートアップにオススメのエリア

名古屋大学

名古屋市内にある大学・短期大学は38校(2023年時点)で政令指定都市内の学校数では第2位、それに通う生徒はなんと12万人超え。
まさに名古屋市は日本の将来を担った多くの学生が希望を持つ活気のあふれたエリアであり、行政側も補助金制度を設ける等で起業を目指す学生・若者を応援しています。
具体的にどのような創業支援制度があるのか、ご紹介してまいります。

創業に対する補助金と融資制度

2023年現在では、創業に対する補助金として「名古屋市スタートアップ企業支援補助金」が、創業に関する融資制度として「新事業創出資金」「創業・事業展開支援資金」がそれぞれ存在しています。
補助金は最大で100万円(補助対象経費の1/3まで)で、令和4年度の応募件数は139件、うち36件が補助金交付(採択)を受けられた格好です。
全体の約4分の1と非常に高い割合で採択がなされておりますので、名古屋でビジネスをはじめたい…という方は是非狙ってみてはいかがでしょうか。

なお「新事業創出資金」は名古屋市信用保証協会の信用保証を付けた上で各金融機関から融資を受ける制度融資で、「創業・事業展開支援資金」は公益財団法人名古屋市小規模事業金融公社から直接融資を受ける制度融資という違いがあります。
補助金だけでは足りないという方は制度融資の方も積極的に活用しましょう。

名古屋市スタートアップ
企業支援補助金
新事業創出資金 創業・事業展開支援資金
分類 補助金 融資 融資
支出する人 名古屋市 各金融機関 (公財)名古屋市小規模事業金融公社
保証 なし 名古屋市信用保証協会 なし

ファクタリングもおすすめ

OKサインのビジネスマン

繰り返しお伝えしてきた通り、ファクタリングは売上債権(売掛金や未収金)さえあれば利用が可能な資金調達です。
そのため、スタートアップ企業や赤字状態の企業であっても、売却できる売掛金さえあれば原則利用することができます。
また、ファクタリングはスピード面でも優れており、早ければ申し込んだその日のうちに代金を振り込んでもらえるケースもあります。
補助金や融資は実行(振込)までに数週間ないしは1か月程度掛かるため、ファクタリングでつなぎ資金を作るという使い方もおすすめです。
資金調達の性質や特徴を上手く活用し、理想的なキャッシュフローを目指してみてください。