運送業でファクタリングによる資金調達が有力な理由とは?

ネットショッピングを活用する人が増え続けている昨今、運送業の人手不足が深刻化しています。そのような課題を解決する切り口として期待されているのが「ファクタリング」です。

運送業界現状

荷物を渡す配送スタッフ

パソコン・スマートフォン・タブレット端末等の所持が当たり前となり、ゲームや音楽はもちろん、ショッピングもインターネットで楽しめる時代となりました。
楽天やAmazon等のインターネット・ショッピングモール(電子商店街)は軒並み売上を伸ばし、今や各国でも上位を独占するほどの市場へと成長しています。

また、これらの躍進に「運送」「流通」が大きく寄与してきたことも忘れてはなりません。
当ページでは運送業の実状や問題点をはじめ、ファクタリングがどのようなシーンにマッチするのか等について解説します。

外的要因の影響を受けやすい業界

運送業者は、インターネットが普及し始めた1990年代後半から急激に増加しました。
国土交通省が毎年発表している「運送業者数の推移」を見ますと、昭和50年度は31,146業者であったのに対し、平成27年度には62,176業者と約2倍にまで増えていることが分かります。

運送業者の推移

一方で、ここ10年は横ばいの状態が続いており、増えたり減ったりを繰り返している状態です。
また、令和3年3月26日に全日本トラック協会より発表された報告書「トラック運送業界における認識と課題」を見ますと、人件費が最も多い39.7%、燃料油脂費がそれに次ぐ15.1%となっています。

運送業者の推移

運送業の営業利益率は5%程度と言われておりますので、人件費や燃料油脂費の高騰によって、黒字から赤字に転落する恐れは十分に考えられます。

個人事業主として活動する運送業者も

ビジネスを始めるには「車両」「事業所」「ドライバー」「許認可」など、人員だけではなく様々な設備や環境が必要です。
そのため運送業は参入のハードルが高いと言われているビジネスですが、考え方を変えれば「車両さえあれば始めることができる」ともいえ、近年では大手運送業者から委託を受ける個人事業主も増えてきました。

人を雇わず自身で配送するのであれば前述した「人件費」を大きく抑えることができ、利益をしっかりと確保することが可能です。
一方で燃料油脂費の急騰や事故や車両トラブルなどの予期せぬリスクは避けられません。
事業規模に拘わらず、いざという時に使える資金調達方法は予め確保しておくのが望ましいです。

迅速な資金繰りが鍵となる

お金を持って微笑む運送スタッフ

中小規模の企業は不安定な経営となりがちで、安定した運営ができるのは大手ショッピングモールと提携している・ゼネコンから反復継続して配送依頼を受けている等の大手運送企業に限られます。
また、繰り返しお伝えしてきた通り運送業は突発的にお金が必要になることが多い業界ですので、審査に時間を要する資金調達手段は避けた方が賢明です。

そのため、銀行融資や公的融資を利用しつつ、スポットでも利用可能な資金調達方法も模索しておくことを強くお勧めします。
近年、運送業を営む中小企業の間で流行している「ファクタリング」であれば、様々なシーンでスピーディーに対応することが可能です。
例えば、以下のようなケースでファクタリングは活用されています。

突発的な交通事故

運送は道路や海路、空路など様々な方法で行われています。
しかしながら、やはりトラックやバイクを利用した「陸送」がメインの運送業者が大半であり、交通事故や急な故障などの予期せぬトラブルは避けられません。

なお、警視庁より発表された「令和2年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」によると、2020年の交通事故発生件数TOP3は東京(25,642件)・大阪(25,543件)・愛知(24,879件)となっておりました。

さらに、保有車台数辺りでは1位が静岡(保有台数2,920,648台/事故件数20,667件)、2位が大阪(保有台数3,818,451台/事故件数25,543件)、3位が福岡(保有台数3,442,903台/事故件数21,495件)といずれも西日本エリアに偏っている印象です。
このように交通事故件数が多いというデータもありますので、九州や大阪で運送業を営むのであれば事故対策は必須と言えます。

万が一交通事故を起こしてしまった場合、車両の修理代やスタッフ・事故の相手方の見舞金、代わりの配送を手配する等、多くの費用を捻出せねばなりません。
ファクタリングであれば最短即日での決済も可能ですので、このような緊急時でも対応することが可能です。

新車両購入やメンテナンス

前述の通り、運送業は主に車両等を運搬具として使用しています。
長い距離を重量のある荷物を載せて走らなければならないため、貨物車は通常の自動車よりはるかに消耗が早く、メンテナンス・買い替えを短いスパンで行わねばなりません。

万が一キャッシュ不足に陥ってしまうと、車両のメンテナンスが厳かになってしまう上、故障の可能性がある車両を使用せねばならなくなってしまいます。
削れる費用を可能な限り削るのはビジネスの鉄則ですが、メンテナンス費用・車両費の減少は人命にも拘わる大きな問題です。

ファクタリング会社にもよりますが、ファクタリングは数千万円から数億円規模の資金調達にも対応しておりますので、まとまった資金を用立てたい場合にも活用することができます。
傷んだ車両を無理して利用するのは絶対に避け、ファクタリングを活用し、メンテナンス・修理、車両の買い替え等の費用を捻出してみてはいかがでしょうか。

最重要課題の人員確保

運送において最も重要なのは「人」であることは言うまでもありませんが、人口減少の影響もあり、業界全体の人手不足が深刻な問題となっています。
スタッフ募集に掛かる費用をはじめ、労働条件の改善や保険料、福利厚生費など、人材の確保や維持には多大なコストが掛かります。

しかしながら、安定かつ長期的な運営にはやはり優秀な人材が欠かせません。
良い人材にしっかりと残ってもらう、長い期間働いてもらうためにも、キャッシュ不足だからといって人件費をカットするのは避けた方が良いでしょう。

なお、ファクタリングは一時的な資金調達にはオススメですが、コストが高いため長期的な利用にはマッチしません。
根本的な解決を図るためにも、運送料の値上げや新たな事業開拓などの経営努力も重要です。

ファクタリングを起爆剤に

笑顔の女性ドライバー

突発的な出費が多く、簡単かつスピーディーな資金繰りが求められる運送業。
大手運送会社から委託を受けている企業が多いということもあり、ファクタリングは資金調達として多く活用されています。

また、大半がスポットでの利用になることが予想されますので、かかりつけ医ならぬ「かかりつけのファクタリング会社」を作っておくことが望ましいです。
スピード重視や長期的な付き合いを考えるのであれば、地元の商習慣をしっかりと理解している「地域密着型のファクタリング会社」を選ぶことをオススメいたします。

例えば、福岡と大阪に拠点を持つ「トラストゲートウェイ」は、西日本のファクタリング会社としても知名度が高く、ぜひとも選択肢に加えていただきたい会社です。
地元企業と連携を取りつつ、さらなる発展・売上アップ・事業安定化にファクタリングを取り入れてみてはいかがでしょうか。