小売・卸売業の現状~ファクタリングで資金繰り悪化を防ごう

2019年に行われた消費税増税やECサイトの発展によって、小売・卸売業へ負の影響が出てきつつあります。人手不足や資金繰り問題を解決する手段として、債権を即時に現金化できる「ファクタリング」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

小売業の現状

スーパーで買い物をする女性

小売業は、スーパーやコンビニ、百貨店などにおいて"消費者"を相手に商品を販売する業種です。

2018年4月段階での政府による発表によると、全国の小売業において合計142兆5,140億円の販売額を記録しており、前年と比べても売り上げは増加傾向にあることがわかっています。

小売業界には高級ブランド品や、カーディーラーなどの高額の商品を取り扱う専門店も含まれるのですが、データに反して全体的な消費の傾向はあまり良好とは言えないようです。

しかし、ドラッグストアやコンビニなどの多様なニーズに迅速に対応できる小売業界は好調です。

地方の加熱に注目が集まる

小売業界の中でも最も市場が大きいのが飲食料品の小売業です。
特にイオンやイトーヨーカドーをはじめとした総合スーパーは大都市に留まらず、広い地域でライフライン的存在として確立しています。

しかし、地方では食品スーパー業界も大きな動きを見せています。
トップクラスの"アークス"や中部、近畿東部を拠点とする"バロー"、山口や福岡を含む西日本の有力スーパー"リテールパートナーズ"が資本業務提携を行い、売り上げにおいて業界1位にも匹敵する巨大ネットワークを生み出しました。

イオンなどの総合スーパーとは異なり「食品」という一点でスーパー業界に新たな風を吹かせる取り組みに目が離せない状況となっています。

卸売の現状

倉庫

卸売業は、小売業と異なり"企業相手"に商品を販売することで利益を得る業種です。
最も有力とされるのは"機械器具"の卸売業で、主に自動車や大型施設のメンテナンス設備が卸売業界の総売上に貢献しています。

卸売業はなくなってしまう?

現代の消費活動は不景気や増税により冷え切っており、小売業界では売り上げが低迷し、消費が売り上げに直結する飲食料や衣服等の卸売業界を中心に常に良好とは言えません。
また、最も売り上げが期待されていた機械器具の卸売でさえも、自動車業界の低迷を受けて思うように伸びていないようです。

さらに近年は"楽天市場"や"Yahoo!ショッピング"などのネットショッピングの流行が卸売業界におきな影響を与えています。
なかでも国内トップのシェアを誇る「Amazon」はトップクラスの低価格での商品提供を実現しているECサイトです。

Amazonにおける低価格実現を支える仕組みの1つに「卸売を挟まない」というものがあります。
メーカーから直接Amazonに卸して消費者に商品を届ける仕組みは、Amazonがこれから成長するにつれて卸売業の衰退、もしくは無くなってしまう可能性を感じさせるものになるでしょう。

離職率と資金繰りは課題を抱える

退職届

小売・卸売業では大きな課題は他の業種にも共通する「人手不足」と「資金繰り」です。
例えば、小売業の売り上げは"ライフスタイルがもたらす顧客のニーズ"、"気候"、"その時のトレンド"に大きく左右され、成功には先見の明が求められます。

そして、売り上げたとしても悩みのタネとなるのが「キャッシュレス」です。
導入が急がれる小売業のトレンドにもなっていますが、キャッシュレスは簡単にいうと消費者からの"掛け払い"となっており、店舗に直接お金が入ってくるまでに一定の期間が生じてしまいます。

それは掛け払いが多く発生するCtoCの卸売業でも言えることで、この現金が手元に来るまでの期間で経営が傾いてしまったり、雇用機会の損失につながってしまったりすることは珍しくありません。
小売業は特に離職率が高いことも問題視されており、小売・卸売業には大きな課題が残ります。

小売・卸売業界におけるファクタリング

資金を調達するイメージ

小売・卸売業界は人員の入れ替わりの激しい業界で、雇用の損失がそのまま企業の損失に大きくつながることには違いないと言えるでしょう。
これから先は小売業でも掛け払いの普及が見込まれることから、債権を即時に現金化できる「ファクタリング」等の活用が可能な地元企業との提携が求められるのではないでしょうか。